どうやら早春の花は、花の洪水の前の、待ちかねた、至極特別な花のように思えます。
梅の花
にほひをうつす
袖のうへ
軒漏る月の 影ぞ争う
(新古今和歌集 藤原定家)
袖ひちて
結びし水の
凍れるを
春立つけふの
風やとくらん
(古今和歌集 紀貫之)
■更新日■ LastModified: 2012年 、2008/03/27