起源

すだれ(簾)

すだれは、紀元前11世紀に中国の周王がはじめてつくったという。
日本では、「万葉集」に額田王の天智天皇への贈答歌、
「君待つとわが恋をれば わが宿の簾うごかし秋の風吹く」があり、
奈良時代からすだれが使われていたことがわかる。
すだれの名前は、「簀(す)」のように竹を並べたものを垂らす(垂簀たれす)という意味からきている。
すだれの中でも高級品は貴族の邸宅である神殿造り内部の調度品として用いられ、特にみす(御簀 とよばれた。
江戸時代、京、江戸、大坂三都のすだれ売りは特に扮装の決まりはなったが、初夏の一風物詩であったといわれる。

「起源のナゾ」樋口清之監修(光文書院)p185 より・・昭和55年7月刊


* 簀(す)・・すのこ

web検索
http://ameblo.jp/realinfo/entry-10044016553.html




暖簾の始まり

暖簾は禅宗とともに中国から伝来

暖簾という用語は、鎌倉時代に禅宗とともに中国からもたらされたが、日本では古来、帳(とばり)と呼んでいた。
障子もなく、ましてガラス戸もなかった平安時代には、外からの視線をさえぎり、同時に、部屋の中に程よい光を取り入れるものとして活用された。 もとはあせにくい色として、茶や紺の無地が使われ、のれんに模様が入ったのは鎌倉時代からという。 江戸時代初期のの寛永年間(1624〜43)には、商標・屋号・商品名を染め抜いた暖簾が商家で使用され、居酒屋などでは縄のれんが下げられた。

「起源のナゾ」樋口清之監修(光文書院)p184より

びょうぶ(屏風)

屏風は中国から渡来し、逆輸出
中国では、周の時代(紀元前12〜8世紀)から屏風が用いられた。
天子が臣下に朝見(ちょうけん)する時に背後に立てて用いたのが始まりである。
その屏風は折り畳み式のものではなく一枚もので、図柄も斧形を縫いとったものと決まっていた。 一つ
日本には686(朱雀元)年、新羅から贈られたのが最初。
なお、折りたたみ式の屏風は中国で唐の時代に作成されたが、 一定の方向にしかたためなかった。
日本ではどちらの方向にもたためるように改良を加え、間仕切りや室内装飾として普及し、室町時代以降には中国に逆輸出された。

「起源のナゾ」樋口清之監修(光文書院)p184より


なるほど・・昔の日本人も工夫改良のアイディアマンだったのですね〜〜

■更新日■2012-04-20

上に戻る



inserted by FC2 system