Cicada


12/07
2009 Advent Calendar

セミ:小さな幸せが感じられる

夏の到来とともに幸福を運んでくる
日本ではどこにでもいるが緯度の高いヨーロッパでは比較的珍しい昆虫。 プロバンスでは幸福のシンボルとされている。(プロヴァンス地方のシンボル) 長い時間をかけて土の中から出てくる習性から、復活や変身を象徴する。

ノーベル賞を受賞した詩人フレデリック・パトリック(*): 「太陽の力によってセミは歌うのだ」(プロヴァンス語の詩)

以上の引用は: 「世界のラッキーアイテム77」 (大和田聡子著ダイヤモンド社2006年刊)

*この名前のノーベル賞受賞の詩人が見当たりませんノーベル賞文学賞データベース(by京都外国語大学付属図書館)(文字化けする場合エンコードをUTFー8で見てください。)
正しくは フレデリック・ミストラル(Frederic Mistral)(フランス、1830-1914)
ウィキペディア(Wikipedia)
http://salut3.at.infoseek.co.jp/basic/provence07.html
1904年、プロヴァンス語叙事詩の Mireio (邦題「プロヴァンスの少女・ミレイユ」)でノーベル賞受賞
フォリュム広場(ゴッホのカフェがある場所)に立像がある由。

フランスには非常にたくさんのセミのグッズがあるそうだが…
日本ではそう思えないです。
念のため楽天で見てみましたが…確かにあまりありませんねぇ…作らなくても実物が転がっている感じ?


店主が南プロバンスで見つけた幸運のセミ【陶器の壁飾りプロヴァンス】幸運の歌うせみ オーバーニュ 大 (ノーマル黄)

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セミかキリギリスか

必読サイト: インターネットで蝉を追う 中世の百科事典
〜〜 イソップ寓話集の中で、日本ではおそらくもっとも有名な寓話「アリとキリギリス」は、ギリシア語原文では「アリとセミ」だということは、よく知られています。しかし、セミがどうしてキリギリスになったのかということは曖昧模糊〜〜のとこと。

ウィキペディア(Wikipedia)』では
元は『アリとセミ』だったが、セミは熱帯・亜熱帯に生息し、地中海沿岸を除くヨーロッパではあまりなじみが無い昆虫のため、ギリシアからアルプス以北に伝えられる翻訳過程で改編された。日本に伝わった寓話はアルプス以北からのものであるため、日本では『アリとキリギリス』で広まっている。英語では、The Ant and the Grasshopper、The Grasshopper and the Ant、The Grasshopper and the Antsなどと表記される、とある。



2009年9月里山の展示会場にて。昆虫はまずコオロギ、カブトムシ…?


日本におけるセミは、印象としては、単に夏の寓意のように思える。「夏の風物詩」(セミ取り網の少年とか)造形的にシンプルでないので、あまり図形として利用されていないようにも思う。(あくまで昆虫制作を見ての個人的印象です)
トンボが一番簡単。秋の寓意。しかしラッキーアイテムにない??

定着してしまったイメージからの脱皮という意味か、夏の憂い、去っていく夏の寂しさを思わせるようとカスタマーレビューに

イメージシンボル事典から追記

旋律とおしゃべりを表す。すべての昆虫の中で一番音楽的であることから、ティ(ト)ノス(*)はセミに変えられた。(不死の願いだけで不老の願いをしなかったため、老いて しぼんでおしゃベり→最後の姿)
*ティトノス…暁の神エオス(=太陽の再生、ローマ神話のアウロラ (英語のオーロラ) Aurora)の夫。 http://www.h6.dion.ne.jp/~em-em/page098.html 神々のカタログ(ギリシア神話データベース)によるとトロイア最後の王となるプリアモスの兄

ギリシアではアポロの持物(アトリビュート)。この場合は「黄金の蝉
(文学)イソップ物語・先見性のなさ
ベルギリウス「田園詩」:セミは露を飲んで生きている
エリオット「荒地」:宗教的宗教的硬直…
chrysalis(蛹):姿を変えてセミとなる・変身
自然界の変化の法則に、受動的盲目的に従う


美少年ティトノスをさらうエオス女神 ルーブル美術館蔵
そんな神話があるのですね


こおろぎClicket:家に幸運をもたらす

家の陰で美しい鳴き声を競い合う

人家の近くにいて、姿を見せないのに美しい声で鳴くことから、幸運をもたらす家の精の化身とされている。うっかり踏み殺すとその家は没落するとか。

コオロギ

イメージシンボル事典から追記

コオロギについてフリース(イギリス)のにもビーダーマン(ドイツ系)のものにも項目なし。
クレベール(フランス)の「動物シンボル事典 」にあり。以下引用
仏蘭西語 :grillon;英語:cricket
ディケンズは「炉端のコオロギ」と題するクリスマス物語で、コオロギが家の友人で、幸福をもたらすなじみの小妖精であるという説に読者をなじませた。
The Dickens Fellowship: Japan Branch(東京女子大学)THE CRICKET ON THE HEARTH(1845) 『炉端のこおろぎ』

…なお、 インターネットでセミを追う第15章によれば、  家コオロギは:Gryllus domesticus、「炉端のコオロギ」として、西洋文学ではおなじみ
いわゆる(野原の)コオロギは:Gryllus campestris…


ちなみに、昆虫は、「世界のラッキーアイテム77」の4分類の、
Moneyの項にコオロギセミと同じHappeyの項に、ミツバチ
Healthの項には昆虫はないが、Loveの項にテントウムシが挙げられている。
ミツバチ・テントウムシは14日に取り上げます
…虫けらにあまり興味ない?…中国的分類によれば、人間も虫なのですが(裸虫)(この件もうどこかに書いてましたね。また14日に。)


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今年は世界のラッキーアイテムを毎日ひとつづつあけていきましょう。
2009年のクリスマスカウントカウントダウン♪
===明日は、これぞ歌に歌われる Good Luck Charmグッドラックチャームです===

参考書: 「世界のラッキーアイテム77」 (大和田聡子著ダイヤモンド社2006年刊)
シンボル辞典類
イメージ・シンボル事典(アト・ド・フリース著大修館書店 1984/03刊)

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