旅する:梅 折々のうた

ひとえ梅 ウメ 梅 覗き梅


「折々のうた」大岡信著を参照して
もう少し梅のうたをみます。

岩波新書の、1992年9月刊の総索引までの11巻です。
(3500余に及ぶ日本の代表的詩歌の検索を可能にしたこの索引は、
座右に置くべきアンソロジー、文化遺産です。)

この総索引が出てからもう12年……
その後も続いていたのだが、私はあれでいちおう、「けり」をつけ、
ここまで、となっている。ちょっと検索してみました。
この題を冠するのは、
2002年12月岩波書店刊が次のものが最新でしょうか。
「折々のうた三六五日―日本短詩型詞華集」


さて、ですが、・・

「折々のうた」は」四季に分かれています。
梅はもちろん春の部にあります。(ヘ_ヘ)
総索引でみると、梅が初句のは 11ありました。
大岡信が最も初めに取り上げているのは、

梅は匂いよ木立はいらぬ、人はこころよ 姿はいらぬ

でした。(江戸時代の堺の僧 隆達の歌謡曲~~(隆達小歌)
八重梅
さて、 「庭に咲いている紅梅に万感の思いを込めて道真は歌った」と
『花を旅する』(栗田勇)
大宰府の天満宮の飛梅は紅梅ではない
白なのですが、白といってしまえば曲がない。」

はたして、道真が歌いかけた梅は紅梅なのか白梅なのか。
(ちょっと宿題にさせてください。)

「折々のうた」でまず取り上げている道真のうたは (第1巻のp25)


   
 
     


哀しきかな 放逐(ほうちく)せらるる者(ひと)
蹉た(さた)として
精霊(せいれい)を喪(うしな)へり

(磋「た」のたははあしへんに陀蛇の音符字)

菅家後集 菅原道真(845~903)

59歳で亡くなる
2年前の正月二十五日に左遷され、二月1日に都を出た。



梅文化というと……
梅に鶯ですが、
人間1 じゅりあ~のたんより
ホーホケキョ、「梅干し食べてスッパマン(c鳥山明)」
の話が。 あれも文化ですね~~(ヘ_ヘ)



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