季節の室礼

九月のマンションの室礼

着物のウサギのお月見

九月 お月見と秋の七草

九月はお月見と秋の七草
旧暦の8月15日は 9月14日だそうです。
「お月見」って英語で言うと、 Moonlight Partyなんていうとロマンチック。
逆に、 お月見 「十五夜の室礼」でみると、

=== 引用 開始===
お月見はもともと農作物収穫を月に謝する儀式で、旧暦8月15日の十五夜(芋名月)と9月13日の十三夜(栗名月)があります。 お供えの主役は満月をかたどった月見団子。 十五夜の場合は15個もしくは5個のお団子に、里芋やほかの旬の作物と秋草を飾ります
=== 引用終了 ===


イモ名月、クリ名月というのはちょっと新鮮?
国語辞書を見てみます。 「大言海 を引いてみます。この辞書(1956年昭和31年初版)では「ん」はま行のむの次のところにあるのでしたね。「下剋上」を「この語 デモクラシーとでも訳すべし。」と書いてあるので有名です。大言海は大限界、なってごろ合わせもされつつ、国語辞書の面目躍如です。閑話休題。
大言海には芋名月はなく芋明月がありました。(広辞苑の方には漢字表記に両方ありましたが。)

月見月(つきみづき)… 陰暦八月の月の異名。
月不見月(つきみずづき)…陰暦五月の月の異称。この月は梅雨多く、月を見得ぬとての称。
月見… 月の光を眺めて興ずること。多くは秋の空の澄みわたる月、陰暦八月十五夜なるにいう。九月十三夜なるを後(のち)の月見という。 十五才くらいの女児の月の光にて、絹針の穴に赤き絹糸を通し輪を結び得れば、幸を得るなどいうと伝う。
…「大言海」月見


陰暦八月十五日の月の異名。
この月見には、貴賤ともにきぬかつぎの芋子を湯煮して、十五個三方に乗せて月に供う。 また九月の十三夜なるには、栗または大豆を供う、因りて、栗名月、豆名月という。
…「大言海」月見( *大言海については下を参照


お月見のはなし
(大阪市立科学館 なにわの科学史のページ) …中秋の名月(旧8月15日) 後の月(旧9月13日)
■贈答マナー:祭りお月見

秋の七草

萩(ハギ) マメ科
尾花(オバナ) イネ科
葛(クズ) マメ科
藤袴(フジバカマ) キク科
桔梗(キキョウ) キキョウ科
撫子(ナデシコ) ナデシコ科
女郎花(オミナエシ) オミナエシ科

秋の花

魅力的な枝垂れ小花


ハギ・キキョウ / クズ・フジバカマ / オミナエシ / オバナ・ナデシコ / 秋の七草 覚え方を復習ですね…5,7,5、7,7でリズムをつかんで覚える伝統
「萩」とはくさかんむりに秋で「秋に咲く草」という意味 好きな花です…
春の七草と違って、きれいですよね
春ののだいこんとかあれは食べるやつで…
春の方は「七種」と書く???(Wikipedia) 秋草という詩語は、なつかしい…という言葉と連れ立っているようだ。

秋が かうして かへつて来た
さうして 秋がまた たたずむ と
ゆるしを乞ふ人のやうに……(立原道造 暁と夕の詩)

女郎花

はぎ

花の名前を知っている

昨年の今頃、スーパーでも買えた「女性の品格」って感じの170万部売ったというベストセラー 新書ですが、 強く優しく美しい女性になるための66の法則の一つは 「花の名前を知っている」…だそうです。
花の名前を知っている…フム?(^_^;; 資格ありですかぁ〜〜
女性の品格 (PHP新書)
著者: 坂東真理子
発行年月: 2006年10月
国家の品格 (新潮新書)
著者: 藤原正彦
発行年月: 2005年11月
後者の気になるセリフは、 「論理よりも情緒、英語よりも国語、
民主主義よりも武士道精神」…うむむでした。
両方とも秋の刊行でしたね。秋は読書の秋、食欲の秋?…食欲が回復する前にメタボ対策も考えておくべし?

秋の七草の洋風アレンジ、初秋に贈れる花に続く




■更新日■2008-08-19


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