起源

畳の始めは薄べり

畳は本来、その名の通り、「たためる」ものであった。
万葉の時代には材料によって、菅畳(すがたたみ)、皮畳、絹畳などの区別があったが、 いずれも薄畳で現在の薄べりの様なものであった。
この薄い敷物を何枚にも重ねて用い、使用しないときは、巻いておくか、たたんで重ねておいた。
平安時代に入ると、寝殿づくりの建物に現在のような暑い畳が用いられたが、部屋全体に敷き詰めるのではなく、座布団のように貴人のすわる場所にだけ敷かれ、厚さ、大きさによって身分の高低をあらわした。
畳が部屋全体に敷かれるようになるのは室町時代に書院造が広まってからで、そのため畳の大きさ・暑さも統一され、現在にいたっている。
一般民家で畳を敷くようになったのは、江戸時代中期から。

「起源のナゾ」樋口清之監修(光文書院)p180 より


*薄縁(うすべり)とは、
住宅建築専門用語辞典によれば、

床の間の床に敷く、畳の形をした薄ぺらい敷物。
畳表に直接畳縁を縫いつけた敷物で、畳より薄いことから薄縁(うすべり)と呼び名がつけられています。


この説明は、 床の間に敷くモノとなっていますね・・「薄縁床(うすべりどこ)」
楽天で 薄縁(うすべり)で検索したのですが・・ありません??
和モダン琉球畳」・・という感じです?


高麗ヘリとは?

国語辞書・・・こま‐にしき【高麗錦/狛錦】 [名]高麗の国から渡来した錦。また、高麗ふうの錦。袋・紐(ひも)や畳のへりなどに用いた



円座

円座の別名は「和良布太」 円座(えんざ)は、スゲ、ワラ、ガマなどの葉を渦巻き状に編んだ一人用敷物で、平安時代初期から、主に社寺などの板の間で用いられた。
7巻きが普通で、9巻きのものは天皇用といわれている。
平安中期の「和名類聚鈔(わみょうるいじゅうしょう)」(10世紀前半にできた漢和辞典)には、 「和良布太(わらふだ)」とあるが、これはワラで作ったふたの形をしていることに由来している。

「起源のナゾ」樋口清之監修(光文書院)より


座ぶとん

座ぶとん(蒲団)の起源は江戸時代
座ぶとんの起源は二通りある。
一つは円座であり、一つは正方形の畳に錦や緞子のへりをつけたもので、貴族の座褥(ざじょく)である。
室町時代以降、部屋全体に畳が敷かれるようになったが、それ以前は板の間であったから、円座や座褥が必要であった。
現在、我々が敷いている木綿の座布団が用いられるようになったのは江戸時代以降。

「起源のナゾ」樋口清之監修(光文書院)より


座褥とは?
英語に訳すと cushion
褥とは訓読みで「しとね」・・敷布団、座布団など寝たり座ったりする際の敷物、マット。
kotobank デジタル大辞泉に、「毛の敷物」。

■更新日■2011-04-22

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