季節の室礼
季節 のイメージ・文化
キク
国華園の菊華展 20201103 photo byMN
Imperial Seal of Japan
(by wikipedia)
菊は「仙境に咲く霊薬」として、邪気を払い長寿の効能があると信じられていました。 菊を行事に用いたため、重陽の節句は別名「菊の節句」とも呼ばれています。 重陽の節句では、菊の香りを移した「菊酒」を飲んで邪気を払い無病息災や長寿を願います。(by日比谷花壇)
9月9日、「日本では重陽の節句はなぜ根付かなかったか?」という記事を読みました。
旧暦9月9日の重陽の節句、別名・菊の節句は、五節句のうち唯一すたれてしまいました。 新暦に変わって9月9日ではまだ菊は咲かず、栗や秋なすもまだ旬ではないため、季節感が合わなくなってしまったことが最大の原因といわれています。
「菊被綿」コトバンク、https://www.543life.com/
『
紫式部日記』の平安の女たちの戦に出てくる:https://news.yahoo.co.jp/articles/
2013年には中華人民共和国老年人権益保障法において、旧暦9月9日を「高齢者の日」(中国語では 老年节)と定めています。 (byはな物語)
「暦の上では」立秋~立冬前日で、
8月9月10月が秋
マイナビ農業「季節の暦」
「気候学では新暦 9 ~11月が秋。(wikipedia)
「季節学」(Phenology)(wikipedia)
9月の異名
稲熟(イナアガリ)ノ略カ・・ 夜長月ノ略トイウハイカガカ・・大言海より。
語源俗説(!?)によれば、夜が長く月が美しい月であるから、という
陰暦九月一日は十月六日で
新暦九月一日は七月二十四日であった
(その他の九月の異称↓)
紅葉月(もみじつき)
菊月(きくづき)
9月の暦
新暦の日付 | (一行説明) | |
白露 (はくろ) |
9月8日ごろ | 昼夜の寒暖の差で草木に朝露がつき始める |
重陽の節句 (ちょうようのせっく) |
(旧暦9月9日) | 陽数(奇数)が重なるめでたい日 |
二百十日 | 9月1日ごろ | 台風が多い厄日で豊作を祈る |
秋分 | 9月24日ごろ | 昼夜の時間がおなじ日で先祖の墓参り |
秋の社日 | 秋分の日にもっとも近い戊の日 | 収穫を感謝する日 |
大言海によれば
「かみなづき」の「神無」は当て字で
醸成(カミナシ)月の義
十月は翌月の新嘗の設けに、
新酒を醸す月なり
「神無」の借字について
十月に神々が出雲に集まり
異国に神無きがゆえに・・などの 紛々の説があるが、古典に、
神々が出雲に集まるという話の
よりどころがまったく無いので、
一切妄説だという
新暦十月一日=旧暦八月二十五日
== 陰暦変換プログラム ==
(その他の十月の異称↓)
時雨月(しぐれつき)
初霜月(はつしもつき
徒然草 19段
一年の季節の推移を描く「徒然草」の第19段を見てみます(^^♪
折節 の移り変るこそ、 物毎 に哀れなれ。
季節の移り変わりととも現われる一つ一つのことが、あわれを実感させてくれる。(島内裕子訳)
季節を楽しむ
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